▼計画・情報収集
実は計画段階が一番楽しかったりします。私の場合は、行き当たりばったりなので計画と言っても大雑把なものです。
その分、現地での判断を強いられるケースが多いので地図やガイドブックには気を配ります。
ここは車での話しなので荷物の重さは気にする必要はありません。
できるだけ多くの情報を持参しましょう。
具体的には次のようなものがあると便利です。
- ロードマップ:北海道は道路がさほど過密でないので縮尺が大まかでも道に迷うことはあまりないと思います。
- キャンプ場ガイド:行き当たりばったりな旅の場合は、できるだけ多くのキャンプ場が掲載されているものが良いでしょう。
- ガイドブック:見る遊ぶ食べるを重視したガイドより、地域の歴史や地理、景勝地の紹介を重視したものが良いでしょう。ホテルや民宿の一覧があると便利です。
助手席に置いてもページが勝手にめくれることのないリングタイプがお勧めです。
▼車での北海道上陸手段
大きくはフェリーを使う場合と高速道路を延々走る場合と二つがあげられますが、ここではフェリーを使う場合について考えてみましょう。東京から北海道方面へのフェリーには次のものがありました。
- 日本沿海フェリー(東京→苫小牧):船会社がいろいろ変わりましたが現在(2025年)は商船三井フェリーが運航しているようです。
- 近海郵船(東京→釧路):最も好んで利用した航路でしたが、現在(2025年)釧路行きの航路は無いようです。
- 新日本海フェリー(新潟→小樽):社名の通り日本海側を通る航路ですが、発着港が複数あるので少々複雑です。
バイクと異なり車の場合は航送料金もそれなりにしますから、できるだけ安くあげたいです。
航路が短いと少しは安いでしょうけど、その分陸を走る時の高速代やガソリン代がかかります。
例えば自宅から東京港まで首都高などを走って東京から苫小牧までのフェリーを使うよりも、自宅から新潟まで関越自動車道を走って新潟→小樽のフェリーを使った方がわずかですがガソリン代+高速代+フェリー代の合計が安い場合もあるようです。
本当は値段よりも大事なことは、北海道のどの辺りをまわるのかによって起点となるフェリーターミナルを決めるということでしょう。
阿寒湖や知床方面をまわるのに、小樽からだとかなりの距離を移動しなければなりません。
往復割引をあきらめることで、新潟から小樽に到着し釧路から東京に帰るという方法もあります。
そう考えるとバリエーションがたくさんあることに気付くでしょう。
どの航路を使うか考えはじめた時から、北海道旅行は既に始まっているのです。
▼キャンプ場
車なので、一応オートキャンプ場をメインに考えましょう。キャンプサイト使用料も北海道なら安いです。
何千円もするところはありませんでした(1998年現在)。
無料オートキャンプ場もめずらしくありません。
年々価格も上昇するでしょうけれど、関東近辺のオートキャンプ場より確実に安いと言えます。
予約はしません(私の場合)。
お盆の時期でも当日飛び込みで大丈夫でした。
サイトが一杯で断られたことはありませんでした。
ただし、予約無しということで区画整理されていないフリーエリアを指定されたことがありますが、特に不便は感じませんでした。
近年は予約が必須というところもあるようなので、事前によく調べておきましょう。
設備はキャンプ場によってそれぞれ違います。
立派な管理棟やトイレ、炊事場、場所によってはきれいなお風呂まで完備された、それこそ関東近辺の新しいオートキャンプ場並みのところもあります。
一方、管理人もいない寂しいキャンプ場もあります。
- 利用したキャンプ場の一覧
▼お風呂
キャンプメインで何日も旅をしていると、やっぱりお風呂に入りたくなります。頭のかゆさなんて4日我慢すれば感覚がなくなるなんて言う強烈な人もいましたが、やっぱり二日に一度は入りたいですね。
いや、毎日入りたいという人も多いでしょう。
入浴設備の整ったキャンプ場もありますが、共同浴場を探しましょう。
北海道の地名で○○温泉などという集落には大抵共同浴場があります。
安いです。
地元の人達のためにあるようなものなので、昼間からおじいちゃん、おばあちゃん達が入っています。
昼間から酒飲んだりしています。
なんとものんびりとした、いい雰囲気です。
また、そういったところの周辺には温泉旅館もあったりしますので、日帰り入浴できるか聞いてみましょう。
キャンプ場の管理人に聞くのが簡単確実だったりします。
▼一般の宿
お風呂はなんとかなっても、大雨の日などキャンプしたくないですよね。テントを設営した後で降られる分にはあきらめもできましょうが、これからキャンプ場に向かうって時に降られたら憂鬱になってしまいます。
毎日キャンプを続けてられていても天気予報は注意して聞いておいた方がいいです。
今夜は嵐になりそうとか、明日は道東を台風直撃なんてことが分かった時点ですみやかに宿を確保しましょう。
そんな日は誰もが宿を確保したくなるので、満室になりがちです。
一刻も早く予約を入れた方がいいです。
宿はどうやって調べるのでしょうか。
持参したガイドブックで調べるか、駅のそばにある観光案内所で紹介してもらいましょう。
有名な観光地の休前日や悪天候の日でなければ前日でも予約大丈夫でしょう。(さすがに当日予約は避けた方がよいと思います)
ユースホステルは、公営のもの以外は予め会員にならないと利用できませんでした。
今は違うのかな?
私が利用していたころ(1984年ごろ。。。遠い昔だな)は、1泊2食で3000円程度でした。
夕食後にお決まりのミーディングがありました。
自己紹介や吉田拓郎の歌合唱(今思えばなんやそれって感じですね)、ゲーム(プレステなんかのTVゲームじゃないですよ)などなど、各ユースの特色をもっとも現すのがこのミーティングなのです。
礼文島など島のユースは、特に激しいものがありました。
そのユースにはじめての宿泊する場合であっても「おかえりなさい」と言って迎えられます。
「いらっしゃいませ」ではないのです。
だから、「こんにちは」や「お世話になります」よりも「ただいま」と言った方がいいようです(...独特の雰囲気)。
チェックアウト(と言うのかな?)の時も決して「さようなら」と言ってはいけません。
「行ってきま~す」が正解です。
- 利用したユースホステルの一覧
- 利用した一般の宿一覧
▼キャンプスタイル
私の場合の話です。昔は友人からの借り物テントでしたが、現在は小川テントから発売されていた広い前室付きのドーム型テントを使っています。
前室は四人掛けのアウトドアテーブルと椅子が置けるぐらい広いです。
なので通常タープは不要です。メッシュの窓付きなので虫よけにもなり便利です。
その後、二回りほど小さいけれどちゃんと広い前室があるホールアースのドームテントに買い替えました。
コンロはイワタニプリムスのフラットツインです。
家で使っているカセットコンロと燃料を共通化できるので、キャンプが終わった後も燃料を有効に活用できます。
そう言いながら、ランタンはガソリンを使用するコールマンのノーススター2000だったりしますが。
こちらもその後ソロキャンプ用にイワタニのジュニアコンパクトバーナーに買い替えました。
シングルバーナーでコンパクト収納できますが、家庭用カセットコンロが使えます。
ランタンも安全面から単1乾電池が使えるLED灯のランタンを利用しています。
保温調理なべというものを使ってみました。
内なべを使って直火で加熱調理したあと、保温性のある外なべの中に入れておくことで、とろ火状態を持続させるものです。
カレーやシチューなど具材がやわらかくなるほど十分火が通り、それでいて焦げ付かない優れものです。
燃料節約にもなりますし、料理が冷えないのも都合いいです。(北海道は夏でも夜は結構冷え込みますので)
オートキャンプは設営、撤収に時間がかかりますので、二連泊するのが理想です。
とにかく距離をかせぎたいという旅でもない限り、訪れた場所では連泊して中一日はゆっくり付近を散策するのがよいでしょう。
北海道のキャンプ場は関東近辺ほど混雑しないので、とりあえず一泊だけ申し込み、翌朝の気分で連泊を申し込むのもいいでしょう。